2019/05/13
私が、この五日間の行を通じて感じた事は、自分がいかに恵まれた環境で育ってきたかという事と、自分自身が社会人として生きるということをどれだけ甘く見ていたかという事です。
私は北海道出身で、小中高大の学校をずっと実家から通える場所に進学してきました。なので一人暮らしをした事は一度もなく、今まで両親の元で育ってきました。
入社して東京へ出てはきましたが、研修で宿泊する旅館では、掃除もご飯も全て旅館の方々がやってくれるし、何一つ不自由な事はありませんでした。それなのに私や同期の人達は、ご飯が冷めているとか、風呂が狭いとか文句ばかり言っており、なんだ全然親がいなくても頑張れるじゃないかと自身を過大評価していました。
それが、天光寺の研修に来てみると、その考えは見事に打ち砕かれました。
天光寺では朝早起きすると、すぐに隅々まで丁寧に掃除しなければいけないし、ご飯の時間にはみんなで協力しててきぱきと動かなければ、いつまでも食べられないという、生活していく上で当たり前のことがとても辛いものでした。
滝や写経が辛いのはもちろんでしたが、修行以前の事で憑かれている自分にとても嫌気がさしました。その時に今まで自分がどれだけ周囲に支えられて生きてきたかを痛感しました。
また、天光寺では色々なありがたいお話を聞かせて頂きました、その色々なお話を聞いているうちに、自分が社会人になるという事をどれだけ甘く見ていたかという事に気づかされました。
私は元から競争心が強い性格で、社会人になったからには出世したいという意欲が人一倍ありました。しかし、ただそれだけで、どのような将来が望みであるかなどの具体的な夢は何も持っておらず、仕事を人より上手にこなせば出世出来ると思っていました。そこで、こうなりたいという夢を持ち続ければ叶うと言う話
企業研修 感想文|男性