2019/05/16
企業研修の三日間天光寺で過ごしましたが、慣れないことばかりでした。
一日目の夜には風呂場の使い方について注意を受けました。お寺で修行させていただいているという意識が足らず、ホテルのように全てスタッフの方に頼りきっている感覚だったのだと思います。小学校の林間学校を思い出しました。
この一日目の注意をきっかけに、ろうかや部屋にごみが落ちてないかなど身の回りを特に清潔に保つように気を付けるようになりました。
お経を読んだり写経、写仏をするのも初めてでした。
声が枯れるくらい長時間唱え続ける経験は今後あまり無いと思います。
腹式呼吸法など、お寺で沢山練習したことを生かして、会社に戻ってもお客様に気持ちのいいあいさつができるように心がけたいと思います。
今回一番のメインであった滝行には、体調の関係で参加することができませんでした。
正直、研修に来る前は滝行なんて絶対にやりたくないと思っていましたが、いざ滝に打たれている皆を見ていると、参加できないことがすごく悔やまれました。
すごく体は冷えるし、呼吸もできなくなると皆から聞いたし、見ていて実際しんどそうだと思いましたが、他にプライベートで滝に打たれることは無いと思うので、すごく残念です。
お百度参りは、最初の方は思っていたより余裕だなと感じていたのですが、走って叫んでの繰り返しはけっこう体力が削がれました。法話で、この修行は住職さんの発案だと聞いておどきました。あれだけ「南無大師遍照金剛」と叫んだので少しでも願の成就に近づくといいなと思います。
研修に来る前は滝行にしか気が回ってなかったのですが、修行の中で一番しんどかったのはやはり三禮でした。最後の方は崩れ落ちるだけだった気がします。
「もう少し!」の声から終わりまでがなかなか長くて心が折れました。
何度か立ち上がれなくなりましたが、最後まで続けようという気持ちになれたのは、周りの皆も必死に三禮をしていたからだと思います。
本当に体力的に限界でしたが、終わったあとは達成感がありました。
その後の夕食では、つらいことを一緒に乗りこえたことで団結が生まれたのか、各テーブルいつもより話が盛り上がっていたように思います。
三日目のヨガは、三禮による筋肉痛が響いてしまいました。
三禮の直後にやっていたら丁度よく筋肉が伸びて気持ちよかったのかもしれません。
でもヨガのおかげで気持ちがすごくリラックスできました。
先生の優しい声もヒーリング効果があったように思います。全員で木やプロペラのポーズをした光景が印象的です。
法話は、仏様にまつわるお話を聞くものだと思っていたので、天光寺が出来るまでの経緯や住職の人生観も聞けたのは貴重な経験だったと思います。
私自身ネガティブな考えばかりしがちなので、誓いの言葉全部を守るのは難しくても、二、三個から初めて、実行できることが多くなるよう努力していきたいと思います。
精進料理は正直自分の想像以上においしかったです。
でもやっぱりカレーライスにはテンションがあがってしまいました。
住職の食へのこだわりにとても感謝しています。
三日間の研修を経て、つらい修行もありましたが、前向きな考え方に切りかえて、培った団結力と共に仕事を頑張りたいと思います。