2019/05/13
天光寺さんで行われた、2泊3日の研修が本来の私を目覚めさせてくれました。
滝行、写経、お百度参りは精神論を超えた超常間隔とも言うべき、自分の不要な殻がその都度、剥がされていく感じがしました。
滝行では、おそらく気温は氷点下だったと思いますが、私たちより先に入滝した女性の方が微動だにせずご法号を唱える姿に人間の神々しさを初めて感じました。
いざ、私の番になった時、入滝前の儀式の水の冷たさにある種の恐怖感を感じ、また入滝直後の頭から首にかけての激痛にその場から逃げ出したくなりました。しかし滝の前で社の先輩達がそして天光寺の方々が唱えるご法号が耳に入った瞬間、痛みは消え私の口からもご法号がでてくる様になり、体の芯が熱くなるのを感じ、自分のなかにもまだこんなエネルギーがあるんだと言うことを実感しました。それと同時に「言霊」の力について語ってくれた住職様のお言葉が理解できました。単語、音声、そして音のエネルギー、すばらしいと思います。
また、お手本を下に敷いて、その上から写し書きしてよいと言われた写経。私は子供の頃から習字を習っていたので、簡単だと高を括っていましたが、仏様の前で硯に墨を擦ることがこれだけ心が鎮まるとは思いませんでした。しかし今度は筆を手にすると、なかなか上手く書くことができません。「人より上手く書いてやろう」という意識がそうさせる事をその場で指摘されました。
私が一番つらそうだと思ったのは、お百度参りでした。私は肥満体質のため、小走りで行うお百度参りは、息が続かないと思いこんでいました。しかし、45分間走り、途中ご法号を600回も唱えたのに、あっという間に終わったという感じで、天光寺さんで貸していただいた行衣の背中の「南無大師遍照金剛、同行二人」と言う事を、身をもって感じる事ができました。
これからは天光寺さんの行の体験、住職さんのお話を生かして、日々仕事にがんばり、家族を守っていきたいと思います。